「むかしはなんでもなかったことが、いつの間にかできなくなってしまった事」
あるだろうか?
洋服の試着、化粧品のカウンター、ひとりで外食、ひとり旅、美術館、赤い色の服。
そういうものをひとりひとつずつ取り戻す時間だった、1年間。
となりに誰もいないという、自由と解放感!
そして大切にしていたものを「見限った」罪悪感。
「あなたらしくない」と言われる度に、
いつまでも17歳のままじゃいられないと、こころに思っていたけれど、
改めて確かに「わたしらしく」なかったかな。
妻の、嫁の、彼女の、職場での、
役割を果たしているうちに、出番をなくしてしまったものたち。
いくら褒められても、感謝されても、うれしくなんかない。
そろそろ出てきても、きっと「うまく」やれる。
すてきな服を着て、すきな音楽を聴いて、食べたいものを食べて、
行きたい場所に行って、したいことをする。
相談するのはじぶんのお財布だけ。
とりあえず、夏は馬に乗って、そして空を飛ぼう!
海の外に行くのは、秋か来年の初夏か、ずーっと迷っている。
「生きよう」と思って、産まれて来るわけじゃない。
だけど、生きてるってことを、余すところなく楽しむんだ。
世界が待ってる。